主日の福音

【年間第十七主日 ルカ11:1-13 その2】 

毎日、食べ物が与えられることや飢えについて考えると出エジプト記が思い起こされます。そこには、 

主はモーセに言われた。「見よ、わたしはあなたたちのために、天からパンを降らせる。民は出て行って、毎日必要な分だけ集める。わたしは、彼らがわたしの指示どおりにするかどうかを試す(出エジプト16:4)。 

とあります。これは御存知の通り「天からのパン」、即ち、マナを与えてくださるということです。ここで「毎日必要な分だけ集める」とありますが、直訳すると“その日その日のために出来事を集める”となります。ここでの“出来事”は原語には「分」、また「ことば」という意味もあります。であれば神様はその日を生きるために身体にとっても霊にとっても必要となる神のことばが具体化したパンを降らせてくださるということです。

このパンの与え主である神様は人間をそのパンを通じて御自分が望まれるかたちに生かしてくださることでしょう。それゆえに神様はこのパンによって民がどのように生きるのかを見守られているということでもあります。このようにパンと御言葉との関係を考えると箴言の言葉が思い起こされます。次回はそれを考えてみましょう。 

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