主日の福音

【聖霊降臨ヨハネ14:15-16; 23b-26 その1】

イエス様は「しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる」と言われました(14:26)。であれば弁護者、即ち、聖霊が果たす役割は文字通りイエス様の御言葉と御業を思い起こすのを助けてくれることにあると言えます。であれば弟子たちはイエス様の御言葉や御業の意味を十分に理解し切れていなかったということになります。ところで旧約聖書のどこにも「聖霊」という言葉は見当たらず、「霊」という言葉が見られるだけです。また同じ「霊」でも「悪霊」は僅かですが見られます。確かに悪霊は人を苛む存在ですが、神様の許しのもとに人を惑わし錯乱させる存在として考えられていました(士師記9:23;サムエル上16:14-23; 18:10; 19:19)。また悪霊にも犠牲を捧げていたこともあったようです(申命記32:17;詩編106:37)。ということは旧約聖書に於いて霊も悪霊も共通して神様から遣わされるものであり、神的なものであると言えます。悪霊も聖霊も原語では一語ではないことがこのことを表していると言えるかも知れません。

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