主日の福音

【聖霊降臨ヨハネ14:15-16; 23b-26 まとめ】

イエス様は必要があったからこそ聖霊を遣わしてくださる約束をなされました。その必要性、即ち、真意は悔い改めにあると言えます。なぜなら父の御許に於いては御心に反するものは一切存在し得ないからです。罪をもったままではたとえ人間が神の被造物であると雖(いえど)も神様の御許に留まることはできません。実に「悔い改め」とは神様への立ち返りを意味するのです。ところで「不平を言う」と訳されるヘブライ語は原語で一義的には“泊まる”を意味します。それは罪に留まっていることを表わしているのかも知れません。また知恵の書を踏まえるのならそれにより罪により懲らしめを与えられることもあるでしょう。しかしそれは聖霊を通じた神様の懲らしめに不平を言う者は神の国に相応しくないということでもあります。さらに民数記を踏まえるのなら神様の御旨に対して不平を口にし、行いによってそれを現わす者は滅びに至るのです。イエス様が言われた「父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊」はこのようなことを思い起こさせてくれます(14:26)。そして罪を悟らせ、神様に執り成しをしてくださる聖霊の存在を通じてイエス様は三位一体の神秘を明らかにしてくださったのです。

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